病気や症例

2014年9月23日 火曜日

こんな症状ありませんか?乳房の腫れ



こんにちは☆看護師の市川です(^-^)♪


最近は気温が低くなって、肌寒い季節になってきましたねっ☀

ワンちゃん、ネコちゃんも過ごしやすくなり安心ですね!




今日はこんな症状はありませんかシリーズ☆

【 乳房の腫れ 】についてです!!

ちなみにワンちゃんの場合でお話させていただきます。




乳房の腫れにはいくつか原因があり

乳腺炎、妊娠、偽妊娠、乳腺腫瘍や

精巣腫瘍が出すホルモンの影響による雌性化乳房などがあります。




乳腺腫瘍は悪性のものが50%と言われており

放置するとリンパ節転移や肺への遠隔転移を起こし死に至る事もあります。

若い犬でも乳腺腫瘍になることはありますが

通常10歳以上の高齢犬に発生することが多いと言われています!



早期の避妊去勢手術でかなり予防できる腫瘍なので

繁殖の予定が無ければ早いうちに手術を受けることをおすすめ致しますっ



早期に避妊手術をすると乳腺腫瘍の発生確率が

していない子に比べて下記のようになるそうです。




《 ワンちゃんの場合 》

初回発情前   0.05%

2回目発情前   8%

2回目発情後   26%

4回目発情以降  予防効果なし(避妊していない子と同じ発生率)



《 ネコちゃんの場合 》

6か月齢    9%

7~12か月齢    14%

13~24ヶ月齢  89%

24か月齢以降  予防効果なし







早期発見のためにも日々のボディチェックが大切だと思います(^_^)/

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2014年9月14日 日曜日

こんな症状ありませんか?くしゃみ



こんにちはっ!看護師の市川です(*^▽^*)



今日はこんな症状はありませんかシリーズ☆くしゃみについてです。




くしゃみは、

異物混入、アレルギー性鼻炎、歯根膿瘍

など鼻腔に何らかの刺激を受けることで起こります。



鼻の中に異物が詰まっている場合の処置方法は

鼻の中を洗浄して異物を取り除き綺麗にしてあげるそうです!





アレルギー性鼻炎の場合は、

できるだけ抗原となるハウスダストなどを吸い込ませないことです!

ダニなどの温床となる絨毯やカーペットの上で生活させない、

または綺麗に掃除をするなどの対策が必要になります。




また、歯根膿瘍の炎症が鼻腔にまで広がっていることで

くしゃみが出ることも!!日頃から歯のお手入れは大切に!





その他で、くしゃみから考えられる病気として、

伝染性気管支炎や、肺炎、犬ジステンバー

など、時として重症化するものもあります。





どの病気もウイルス性のもので、免疫力の低い、子犬や老犬は、特に注意が必要です!



また、わたしたちと同じように、ホコリ等の異物でもくしゃみが出るんです!




「風邪かな?」「そのうち治るかな」ではなく

悪化する前に対処してあげて下さいね(●^o^●)





写真は...

離さない。離れない。離れたくない~

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2014年9月 5日 金曜日

猫の飼い方 ⑩異物誤食 続き



おはようございます。

院長の山中です。





前回の続きですが

猫が食べてしまう異物はひもだけではありません。


ひもの他によく食べてしまうものとして

マットやカーペットの切れ端

(写真のようなウレタン製マットをよく食べます。)





おもちゃのネズミや羽などがあります。






これらの物は下手をすると腸に詰まってしまうこともあります。



おもちゃは飲み込めない物を選ぶか、

飲み込まないように注意して遊ばせてあげましょう。

(ネズミのおもちゃを丸のみするつわものもたまにいますが。)






また観葉植物を食べてしまうこともあり、

特にユリ科の植物は強い中毒を起こすことも

あるため注意が必要です。



その他に

(治療のときは絶対に食べないくせに)

人用の薬を食べてしまうこともあります。


猫は薬の代謝能力が人や犬よりも低いので

一粒でも中毒を起こしてしまいます。



鎮痛薬、風邪薬、精神安定薬などいろいろな薬で

中毒を起こすため薬は猫が取り出せないところにしまっておきましょう。






http://www.yamanaka-vet.com/

 

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2014年9月 1日 月曜日

こんな症状ありませんか?腫れやしこり

こんにちは☆看護師の市川です(^^)/



だいぶ気温も低くなり過ごしやすくなりましたね!
今日なんて肌寒いくらいです((+_+))体調に気お付けて下さい!!




今日はこんな症状はありませんかシリーズ☆
腫れやしこりについてです。






皮膚が腫れる原因としては、
炎症・アレルギーによる丘疹・紅斑・膨疹や打撲・内出血などがあり




しこりができる原因としては、

炎症が続いたことにより患部がコリコリと固くなる肉芽腫(腫瘍ではありません)や
膿が貯まった膿瘍などがあります。





また、これら以外にも腫れやしこりの原因となるものはあり、
その中でも注意しなければいけないものとして 腫瘍による腫れ・しこりがあります。






腫瘍とは、皮膚の表面や皮下にできる、一般的にはしこりやコブのようなものをいいます。

ゆっくり増殖して他の器官などには転移しない良性腫瘍と、
一気に増殖し他の器官に転移する悪性腫瘍、すなわちガンとがあります。



ワンちゃんは比較的ガンにかかりやすい傾向があり、
人間同様に高齢犬ほどガンの発症率は高く、
死亡原因の第1位にもなっています。



一般的な良性の皮膚腫瘍は、、、




【 脂肪腫 】
脂肪腫は最も一般的な柔らかい皮膚腫瘍です。
脂肪腫は柔らかく、細針吸引によって簡単に確認できます。
犬の動きや快適さを妨げない場合は、切除する必要はないと言います。



【 乳頭腫 】
乳頭腫は、一般的に犬の「イボ」として知られています。
乳頭腫は脂肪腫よりも小さいものです。

子犬に発生した乳頭腫は、ほとんどウイルス性であり、
子犬の免疫力が成熟すると共に通常数ヶ月で消えます。

高齢犬は、乳頭腫が細針吸引によって簡単に確認できます。

小さなキノコのようで指状のイボの場合は、心配することはありません。
しかし、大きく潰瘍した乳頭腫の場合は、手術切除と生検する必要があります。




【 黒色腫(メラノーマ) 】
黒色腫は犬の一般的な皮膚腫瘍です。
場所によって、良性と悪性の両方があります。
皮膚に発生する黒色腫は一般的には良性です。



【 他の良性皮膚腫瘍 】
他の一般的な良性の皮膚腫瘍は、ワックス腺嚢胞(腺腫)、基底細胞腫瘍、毛包腫瘍などです。
しかし、偶にはこれらの良性の皮膚腫瘍が癌になる可能性があります。
したがって、念のためすべての皮膚腫瘍は細針吸引で診断されたほうがいいでしょう。






一般的な悪性犬の皮膚腫瘍は、、、



【 扁平上皮癌 】
犬の扁平上皮ガンとは、生体の表面を覆っている上皮の一種である扁平上皮がガン化した状態を言い、
皮膚に生じて肉眼で確認できるようなものは特に有棘細胞ガンとも呼ばれます。
犬では耳、鼻の先端、爪の根元などによく発生し、犬種や年齢による発症率に差はあまり無いようです。



【 肥満細胞腫瘍 】
この皮膚癌は、組織の肥満細胞から発生し非常に悪性である腫瘍です。
実は、肥満細胞腫瘍は犬にとって最も一般的で致命的な皮膚癌です。
肥満細胞腫瘍の外観は、脂肪腫瘍およびその他の良性の皮膚病変に似ているため、診断が困難だと言います。



【 血管肉腫 】
犬の血管肉腫には3種類があり、

・真皮(皮膚)
皮膚の血管肉腫は暗く、皮膚の病変のように見え、通常は毛がない部分(腹部や太ももの内側)に発生します。

・皮下
皮下血管肉腫は、犬の体の全体どこにでも発生する可能性があり、
腫瘍が柔らかいもの、あるいは潰瘍を伴う硬い腫瘤もあります。

・内臓(脾臓や心臓)
内臓血管肉腫は、最も一般的に犬の脾臓および心臓の右心房に発生します。
内臓血管肉腫の特徴は、局所浸潤および他の場所に広がる傾向があるということです。



【 線維肉腫 】
線維肉腫は、頭蓋骨、脊椎、骨盤、肋骨の線維性結合組織から発生する軟部腫瘍の一種です。
線維肉腫はしばしば皮下であるが、成長すると完全な手術で切除するのが困難になります。
これらの腫瘍は局所浸潤的ですが、体の他の部位に転移する可能性が低いのです。
この皮膚癌は、高齢のオス犬により一般的に発生します。



ワンちゃんの腫瘍をいち早く発見する方法は、
毎日抱いたり、撫でたり、カラダの隅々まで触ることだと思います。
皮膚病や傷だと思って放っておかずに早い段階で気付いてあげて下さいね(●^o^●)!







写真は "ふじ子"


探した時にはおらず、

急いでいる時に 邪魔をする...猫あるある

投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL