病気や症例

2014年6月10日 火曜日

院内勉強会~糖尿病について~

こんにちは!看護師の市川です!


今日は、院内勉強会でした(^^)!
人間と同じように犬猫も糖尿病になりますが、人間と違う点もあるので簡単に報告致します☆


犬猫の糖尿病
〈原因〉
糖尿病の原因は大きく分けて2つの種類があります。
1つは、細胞が血中の糖分を吸収するのに欠かせないはたらきをする「インスリン」というホルモンが
膵臓から分泌されずインスリンの量が不足する結果、
細胞に吸収されなくなった糖分が血液中に過剰となってしまいます。


犬におけるインスリン依存性糖尿病の原因はよくわかっていません。
遺伝的要因や肥満、感染、免疫介在性膵炎など、
複数の要因が重なりあって起こっていると考えられています。


もう1つは、インスリンは分泌されているものの、
その効き目が弱くなっているために起こるインスリン非依存性糖尿病です。
このタイプの糖尿病は犬では一般的ではありませんが、
メス犬の発情後期(発情期の後の約2ヵ月間)で
黄体ホルモンが上昇している際、一時的に(このタイプの糖尿病に)なってしまうことがあります。


犬での発生頻度は猫同様に比較的高いんです!
犬の糖尿病は4歳位の若いものから老齢犬までにみられており、
発生のピークは中年以降(7-9歳)と言われています。


プードル、ダックスフント、ミニチュアシュナウザー、ビーグルに多いとされています。


多飲多尿や多食、体重減少といった典型的な症状を示し、
糖尿病の動物では体重減少するといわれていますが、
肥満で糖尿病ということもあるので、定期的な健康診断が重要となってきます!!!!!


また、進行したものでは、糖尿病性ケトアシドーシスとなり様々な重篤な症状がみられるようになります。
ケトアシドーシスを疑う所見としては、虚脱(ぐったり)、脱水、呼吸が速い、嘔吐があります。
進行すると、白内障(目が白くにごる)がみられる場合もあります。


糖尿病性ケトアシドーシスで緊急の場合には入院による集中治療が必要です。
点滴やインスリンの注射で危機を脱したら、通常のインスリン療法が行えます。
インスリン療法にあたっては、使用するインスリンのタイプ、量、回数などを調節が必要で、
インスリン量が決まったら、家庭内でインスリンの皮下注射を行います。
あわせて正しい食事療法も必要です。


口から飲む薬で血糖値を下げるものもありますが、
犬ではほとんどがインスリン依存性糖尿病と呼ばれるタイプなので、
このようなものは無効であることが多いです。
そのため、ほとんどの場合インスリン療法を必要とします。


長文お付き合い頂き有難うございます(@_@)ー☆



写真は...








マウスを追うネコ♥

ふじ子♥♥


投稿者 やまなか動物病院

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