院長談

2014年7月17日 木曜日

猫の飼い方⑤ 生活環境について

こんにちは
院長の山中です。



今回は猫の生活環境(室内or野外)です。

病気やケガの事を考えるとできれば室内で飼ってあげたいところです。

まず野外では交通事故に逢う危険性があります。
(皆さんも車の運転中に突然ネコが飛び出してきてビックリしたとこがあると思います。)


また他の猫とケンカをしてしまうこともあります。
ケガだけならいいのですが病気をもらってしまうことがあり、
特に猫白血病ウイルス(FeLV)や猫エイズ(FIV)に
感染してしまうと命に関わります。



ケンカをしなくても
猫汎白血球減少症 通称猫パルボともいいいパルボウイルスにより
嘔吐・下痢・白血球減少を起こす、伝染力・死亡率ともに高い病気
猫伝染性鼻気管炎 ヘルペスウイルス1型による角結膜炎や上部気道の炎症
カリシウイルス感染症 カリシウイルスによる上部気道炎・肺炎・結膜炎・口腔内潰瘍・関節炎
クラミジア Chlamydophila felisによる結膜炎や肺炎
といった感染症を他の猫からもらってしまったり
回虫や条虫などの各種寄生虫に感染することもあります。




外飼いが絶対ダメと言ってるわけではありませんが
上記等々の理由から室内飼育をお勧めします。



ただ、言っていることと矛盾しますが、
最近は完全室内飼育の子が多くなってきたため
きしめんのようなマンソン裂頭条虫(長い‼)や
脱腸したといって連れてこられる
お尻から寄生虫がたれさがっている猫
が少なくなり寂しい限りです。


写真はマンソン裂頭条虫です。

投稿者 やまなか動物病院 | 記事URL